北欧家具業界で生きる
ここまでで、北欧家具の資格を取るために必要なことや意味を理解していただけたと思いますが、スウェーデンでマイスターの資格を取得するためには、そこから6年以上の実地経験がないと対象外になりますし、会社経営のために必要な知識として簿記などの事も知っておく必要があり、ドイツでは自分のショップや工房を出すためにはマイスター資格が絶対条件になりますので、独立して自分の店を持ちたいと思っている人にとっては死活問題になりますが、この制度は国全体の水準を高める事にもなりまして、ある一定の技術と知識を持っていないと商売することが出来ないわけですから、低性能の家具が出まわる事はありませんし、信頼して北欧家具を購入することが出来ます。
つまり、高性能の製品だけを商品として認めていると言う事にもなり、偽物が出てくる事はありませんから、常に高い状態を保ち安心して暮らすことが出来るのです。
マイスターの資格と言うのは独立して店を営むために必要不可欠な知識を持っている人であり、職人として経験豊富な実務を積んでいるものである事を証明しているのです。
これは本当に素晴らしい制度でして、なぜ我が国でも取り入れないのかと疑問にも思う時期もあったのですが、最近は日本でその必要はないのではないかと感じています。
話が飛んでしまいましたが、マイスターになるだけでも10年近く必要になる事が解ってもらえたと思いますが、北欧家具の業界で生きていく覚悟がなければやっていけませんし、良い家具を生み出し続けていく為には、資格を取得した事に満足するのではなく、常に向上心を持って進んで聞かなくてはなりませんし、どの業種でも同じです。
私の北欧家具職人になるキッカケ
最後になりますが、私の自己紹介を簡単に済ませてしまい、ちゃんと説明していなかったので、この場を借りて最後にしたいと思うのですが、私が北欧家具の職人になったのにはキッカケと言うものがやはり有りまして、小さいころから物を作る事には興味があり、工作の授業などは特に好きだったのですが、私の父親が家具の職人として既に働いておりまして、北欧家具ではないのですが手作りの家具であったために、自然と家具と接する事もあり、自分の机などを夏休みの自由研究として作成した事も有ります。
父親の影響も大きいと思うのですが、夏休みに作った机の評判が良く、中学生ながらに友達の親から作ってくれないかという注文を頂く事もあり、素人でもあるので格安ではありますが作らせて頂いたこともあり、喜んでくれる姿にやりがいを覚えたのでしょう。
それが最大のきっかけでもあり、家具を作るのには不自由のない家でして、工具や材木を取り寄せたりする手間も有りませんし、その情報や家具に関する知識も父親から学ぶことが出来ましたので、1から始める人と比べて道具を揃える手間もお金もかかりませんし、材料の仕入れに悩む事もなく、機械や作業する場所も整っていましたの、最高の環境から家具を作る事を始められたので、反則のようにも思われるかもしれませんが、これが私の人生であり、そうなるように神様からの指令だったのかもしれませんね。