北欧家具の職人資格
最終的に北欧家具の職人資格を手にする事が出来たわけですが、これは一定レベル以上の仕事をする事が出来ることを示すものでして、熟練の巧みな技を使う職人である事を証明しているわけではないのですが、北欧家具を仕事として生きていこうとしている若者に言いたいのは、興味があれば一度受けてみると良いでしょうし、私はスウェーデンに留学して集大成と言う意味でも職人試験に挑戦しましたし、大きな目標にもなります。
ただ、スウェーデンの北欧家具職人試験を受験するためには、受験作品として必要な物があり、とうぜん家具を用意するのですが、製作図面や手加工による組手、地下処理や塗装処理など、必須項目が備わっていないとならなく、北欧家具を製作するに先立って提出した図面と、完成した作品が評価の対象となりますので、覚えておいてください。
私の場合は、スウェーデン最高峰のマルムステンの学校に通っていた事もあり、合格するのは当たり前として、マルムステンの学生である事を自覚し、誰が見ても恥ずかしくない内容を要求されましたし、要求された以上の家具を作る事に全力を注ぎました。
当時は行き込んでいましたが、正直なところ重圧も大きくて精神的な強さも必要でして、その体験と言うのは他では絶対に経験することの出来ない貴重な時間でしたね。
私は木工デザイン科を先行しておりまして、その専門だったことを基準にして書いていますが、他の分野や職業でも同じことが言えますし、変わりませんので一読して下さい。
職人であるマイスター
日本は、マイスターというドイツの言葉が有名になっていますが、職人やマイスターの資格は、日本人が勝手に勘違いしているような達人や名人と言うような事を示しているわけではなく、各資格は職探しや良い職を探すための武器であり、良い給料をもらうための資格でして、会社の経営者がパートナーとしての信用を得るためのものであり、決してマイスターを最大の宣伝文句にしていても、必ずしも高度な技術を持っていると言う意味にはなりませんので、オーダーなどで注文する時は注意して下さいね。
分かりやすい話しをすると、例えば、北ヨーロッパで家具の工房で働き始めたからと言って、北欧家具の職人になったと胸を張って言える事ではありませんし、間違ってもそんな言葉を吐けるわけもなく、この段階では見習いであって職人ではないのです。
そして、見習いの段階から抜け出すために技術を磨いて、十分な実力が付いたと店主から認められれば職人として名乗ることが出来るようになるのです。
スウェーデンでは職人の事を「イェセル」と呼びまして、資格はドイツと同じで、実力の証明として通用し、マイスターはその職人たちを束ねる棟梁として高位の存在であり、経営者としての知識も持っている人の事です。
また、北欧家具の職人資格を得るためには、専門学校やマイスターのもとで実習を3年間ぐらいは積まなくてはなりませんし、もちろん知識の習得も必要になってきます。
合格基準を満たすだけの成績を収める事が出来れば、晴れて合格となるのです。